岐阜県総合教育センター長心得兼教育研修課長
髙木 岳
日頃より岐阜県総合教育センターの研修事業等にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
当センターは、昭和24年に発足した岐阜県教育研究所を始まりとします。その後、昭和36年に開所された岐阜県理科教育センターと共に、昭和45年に岐阜県教育センターとして再編され、平成12年に、岐阜県教育センター、グリーンテクノセンター、情報処理教育センターの3機関を組織統合し、岐阜県総合教育センターと改称しました。その後、平成18年に行われた教育委員会の組織改編に伴い業務の再整理が行われ、当センターの管理・運営は、岐阜県教育委員会事務局教育研修課が担当しております。
岐阜県では、2024年度から2028年度までの5年間を計画期間とする「第4次岐阜県教育振興基本計画」において、岐阜県教育を通して「目指す人間像」を、「『ふるさと岐阜』で育んだ自信と誇りを胸に、よりよい未来の実現に挑み続ける人」の育成、育みたい三つの力を「自立力・共生力・創造力」としています。そして、それらの力を育成する「岐阜県が求める教師像」を「児童生徒を一人の人間として尊重し、あたたかいまなざしで寄り添う教師」とし、具体的には「誰一人悲しい思いをさせない、愛情と使命感あふれる教師」「指導方法を工夫し、児童生徒に確かな学力をつける教師」「幅広い教養と高い専門性をもち、常に学び続ける教師」としています。
これらを受け、当センターでは「自ら学び続ける教職員」を目指す姿とし、研修の基本方針を「指標に基づき、教職員が自らキャリアアップを図る研修の充実-岐阜県『教員のキャリアステージ』における資質の向上に関する指標と研修履歴の活用-」としました。また、研修に関する重点として「新たな研修プログラムによる自己課題の明確化と主体性の向上」「今日的な教育課題に関する講座の充実による対応力の向上」「個別最適な学びと協働的な学びによる実践的指導力の向上」を掲げ、新たな研修観に基づいた研修の充実を図り、教職員が主体的・自律的に研修を受講できるよう努めております。本年度も日々の実践につながる指導力の向上を図るため、研修事業を進めていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。