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インドネシアのおみやげの代表的なものの一つに、木彫りがあります。またインドネシアは世界有数の木材輸出国でもあります。このインドネシアで木彫を教えない手はない。そこでインドネシアならではの木彫の教材化に挑戦。
まず、木彫と言えばすぐに思い出すのが、バリ島の猫の彫刻。それに黒檀やジャティとよばれるチーク材の彫刻だろう。
そこでバリ島に木彫を調べに行くことにした。
バリの木彫の産地と言えば、どのガイドブックにもマス村と書かれている。
マス村は、デンパサールからウブドゥに向かう道の途中にある。
マス村で適当なお店を見つけていろいろ聞いてみた。だいたいこのあたりの店は製造直売が多い。
またその作業工程も見せてくれることが多い。
店の中の様子です。黒いのが黒檀の彫刻です。茶色いのがチーク材の彫刻。そのほかにはいい匂いのするチュンダナと呼ばれるビャクダンの木や、ワニの木といわれる木で作った彫刻があります。 左がワニの木の原木です。このワニの木はバリ産の木だと言っていました。
表面がワニのうろこのようになっているからそう呼ぶんだそうです。右がこの木で作った彫刻です。
他のチークや黒檀などの彫刻用の木は南スマトラから買っているそうです。彫刻の様子です。彫刻刀(パハット)と木づちを使って彫ります。
右が彫っている様子です。
普通作品は一人で全部彫り終えるのが一般的だそうです。一つ作るのに1〜2ヶ月かかるそうです。彫り終わった作品を紙ヤスリで磨いていたおばあちゃん。 店の中では着色料をつけて磨いていました。細かいところは歯ブラシでやっていました。
ただ黙々と磨く二人。
あたりはシンナー臭いにおいが充満していました。
結局この店は物が高かったから、聞くだけ聞いて、写真取って何も買わず、店から立ち去りました。
店の人気を悪くしただろうな。歯ブラシを使って 、
磨く
インドネシアの木と道具 まずは材料を探すことから。熱帯には色々な木があるといっても、さてどこを探すか。
もちは餅屋ということわざがある。それならばジャカルタ芸術大学に行こう。ということでインドネシアの教育現場でどのような木材が使われているか見学にいった。
言葉があやしい私なのでインドネシア語の、ウピックさんやデウィさんに頼んでアポイントメントをとってもらい、当日はデウィさんに通訳をお願いした。このときの模様は「 インスティチュート セニ ジャカルタ : ジャカルタ芸術大学」見学へ。ジャカルタで手に入る木材の一覧
カユ ガハル (加羅木)
スマトラ ジャンビ産
柔らかくてバルサのような木質
加工しやすいが割れやすい。kayu gaharu
カユ ガハルkayu jati
カユ ジャティ (チーク)
スマトラ産
木彫 レリーフに使われる 高価mahogani
マホガニー
スマトラ 産
色が良くて彫り跡がきれいソノクリン
堅い木
木彫用に使われるramin
ラミン
家具類に使われているそのほかには、いい匂いのするチュンダナ(白檀)やカユ ヒタム(黒檀)、踊りのマスク、トペンの材料パンカブアヤがあるそうです。 sungkai
スンケイ
家具類の材料 生垣用に植え られる。
カリマンタンやスマトラ産sawo
サウォ
果物の木 ジャガイモのよう な色で丸い甘い実がなる。作品例(ジャカルタ芸大の学 生作品から) カユ ジャテイ (チーク)による浮き彫り 木画による小物入れ サウォによるドミノ 道具(パハット) 30本で1セットになっている。浮き彫り用 平刀と丸刀からなる。切り出しは特注する 丸彫り用は刃が厚い Jepara(中央ジャワ)の物が良いらしい
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