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グループメイ   遺伝子・DNA教育研究会  
研究ケンキュウテーマ   遺伝子・DNA実験体験を重視した遺伝子教育  
【研究の目的】    従来、メンデルの法則を基本とした理論的な説明に終始してきた高校生物の「遺伝分野」
を、遺伝子・DNA実験体験にもとづいて授業を展開していく形の遺伝子教育プログラムの
開発を行う。
 
【研究方法】    高校で実施できる遺伝子・DNA実験を工夫し、実際の授業の中に取り入れ実践する。実
践の教育的な効果については、実験指導時に生徒の実験態度や実験技能を観察するとともに、
生徒のアンケートをもとに評価する。
 
【研究内容】    具体的な遺伝子・DNA実験としては、『身近なDNA抽出実験』、『DNA分子モデル
の製作』、『遺伝子組換え実験』などを行い、それぞれの実験方法を工夫するとともに、各
遺伝子実験体験を授業の展開の中に生かした。
 
【研究成果】    従来の高校生物『遺伝分野』では、メンデルの法則から入り、授業はほとんど理論的な説
明に終始するだけで、遺伝子・DNA実験体験は皆無といってよい。今回は、遺伝子の実体
であるDNAの抽出実験という実験体験から入って、遺伝子組換え実験を通して「遺伝子は
形質を支配している」という遺伝子の本質も体感することができた。遺伝子・DNAを実体
のあるものとして理解した上で、メンデルの法則に進んだために、生徒にとって遺伝現象は
より理解し易いものとなった。また、実験については、次の点を工夫した。
 @洗濯の洗剤を用いて、ヒトの口腔上皮細胞からDNAを抽出した。
 A光る大腸菌をつくる「遺伝子組換え実験キット」を使用した実験工夫し、
  アベリーが遺伝子の実体がDNAであることを示した歴史的な形質転換
  実験の追体験になるようにした。
 
【研究成果の
普及方法
普及計画】
   日本生物教育学会での口頭発表、岐阜県高等学校教育研究会生物部会での口頭発表及び研究会誌での紹介  
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