Group 3 | 研究一覧へ | ||||||||||
グループ名 | HIE「数学」研究会 | ||||||||||
研究テーマ | 「事象を数理的に考察する力が育つ授業」 〜知的好奇心を喚起する教材の開発と、数学的な考え方が育つ指導方法の工夫〜 |
||||||||||
【研究の目的】 | 確かな学力の育成が求められる今日、数学教育にあっては、100マス計算に代表される ような表現処理の能力がクローズアップされることが多い。しかし、表現・処理の能力は、 確かな数学的な考え方があってこそ発揮される力であり、「筋道立てて考える力の育成」は、 数学科指導の本質でもある。 そこで、「事象を数理的に考察する力が育つ授業」をテーマに研究を進め、生徒の自ら学 ぶ力を育てていこうと考えた。 |
||||||||||
【研究方法】 | 理論編・実践編の大きな二つの柱を立てて実践した。一つは、片桐重男著「数学的な考え の具体化」を中心にした文献を参考にして、数学的な考え方の内容や系統について理解する こと、もう一つは、日々の授業実践を通して検証するとともに、学校の自主公表会の場を利 用し、研究グループが積み上げてきた実践を元にして授業提案し、飛騨管内の数学の先生方 からご意見をいただいた。 |
||||||||||
【研究内容】 | 1 「学び方」の視点から見た、小中9年間の算数・数学科指導の系統 2 「学び方」を確かに身に付けさせるための学習過程の工夫 @ 知的好奇心「えっ?」を喚起する教材の開発と導入の工夫 A 「既習とつないで考える力」を育てるための学習活動の工夫 B 発展的に考察する力を育てるための第2の活動「たとえば・・」の工夫 |
||||||||||
【研究成果】 | 1について ・小中学校9年間の「数理的な考察処理の力」を具体化し、生徒の「話す」「聞く」「書 く」姿として描くことで、授業における目指す生徒像や手だてが明確になった。 2について ・授業における知的好奇心は、教科の本質に根ざすおもしろさであり、既習とつないで考 えることを基本とする手だてにより、意欲的に学習に向かう生徒が増えた。 ・数学の学び方を明確にすることによって、授業の各段階における「自ら学ぶための手だ て」を講じることができたことから、自分の力で解決できる生徒が増えてきた。 ・「話し方」「聞き方」を明確にして手だてを講じたことにより、筋道立てて話したり、 考えを練り合ったりする生徒が増えてきた。 |
||||||||||
【研究成果の 普及方法 普及計画】 |
・研究理論をまとめ、授業公開(公表会10月25日)を行い、管内の数学教師に提案する。 ・研究成果を高山市数学研究会会員に配付するとともに、学校のホームページにも数学科の コーナーをつくり公開する。 |
||||||||||
研究一覧へ |