6 本時のねらい
資料を読み取るポイントを参考に、国府町の農産物の生産量の推移と作付面積の推移の2つから、米の生産量が減少し、ホウレンソウは増加していること、また、米の作付面積が減少し、ホウレンソウは増加していることが分かり、作付面積の増減が生産量の増減に関係していることと、そこから予想されることを見つけ発表することができる。
7 本時の展開
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生徒の学習活動 |
指導・留意点 (◎指導留意 ◇資料 ) |
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つ か む 考 え る 深 め る ま と め る |
1.前時の学習で、資料づくりを行った感想を発表する。 ・国宝の安国寺がどこにあるかを表したいので、地図を書いて表すようにした。 ・観光地の四十八滝で、だんだん観光客が増えていることを表すために、表にしてみた。 ・水産業は、聞き取り調査したことを項目ごとに分かるように表にした。 ・国府町の農作物の生産量や移り変わりを表すために、折れ線グラフで表すようにした。 2.本時の課題を確認する。
3.資料を提示するグループから、追究テーマと作った資料の表題を説明する。
【追究テーマ】
5.資料から、農作物の生産量と作付面積の関連性を考え、交流する。
6.国府町役場農林課の方のお話を聞き、資料から読み取ったことについて検証する。
・国府は飛騨の穀倉地帯とかつていわれたが、減反政策により作付面積が少しずつ減らされ、その分、米の生産量も減った。田を減らした分、いつでも復田が可能なようにそばや麦を作ることを行っている。生産量は減ったが、一単位面積あたりの収穫高は、国府は岐阜県でNO.1であり、技術が高いことが国府町の誇りである。 ・飛騨の冷涼な気候と田から畑への転作が重なって、野菜生産農家が増えその分畑が増えた。その結果、野菜の生産量が増え、とくに温度差の大きい気候に適している、ほうれん草やトマトは多く作られている。 ・「飛騨もも」「飛騨りんご」の産地として名実ともに評価が高く生産の増大に努めている。しかし、高齢化による後継者不足で拡大がなかなか進んでいなく、技術で量はカバーしているが作付面積が減ってきている。
・折れ線グラフは、数や量の年毎の移り変わりがわかりやすい。ほうれんそうやトマトは力を入れている農家も多く作付面積も多いので生産量も多いことが分かった。米が、必要なくなってきていると予想したけど、やはり米が余ってきてそのための政策もあって田が減ってきたのだな。その分国府の気候を利用してホウレンソウづくりに力を入れている。特産品店でもよく売れている。国府町は農業を大事にしていることがわかった。 |
◎資料づくりのポイントをふまえて何を目的に資料づくりをしたか発表させる。 ◎表題の意味について理解できたか確認する。作付面積という言葉の意味について説明する。 ◇資料1「国府町の主な農作物生産量の推移」生徒作品 ◇資料2「国府町の農作物の作付面積の推移」生徒作品 ◇参考資料「資料読み取りのポイントグラフ編」 ◎見出しを読み内容を大まかにとらえる。 ・生産量は年毎にどうなっているのか。 ・生産量が増えているのは何があり減っているのは何があるのか。 ◎関連性については、次の視点で考えさせる。 ・共通していることは何か。 ・作付面積が増え(減り)生産量が増える(減る)ということはどういうことだと思うか。 ◎まとめは、折れ線グラフで表すことの良さ、資料やお話から国府町の農業について分かったこと、疑問感想という視点で書く。 |