フェジョアーダ      

 

聞いたこともない名前ではないでしょうか?これはブラジル郷土料理の一番の代表です。
なんと豚の耳、鼻、足、しっぽなどを豆(フェイジョン)と一緒に長い時間(丸二日ほど)をかけて煮込んだものです。
時間や燃料費がかかるので今では高級料理のようになってしまいました。
(ブラジルでもどんなに食べたくても一週間に二日決まった曜日にしか食べられません)
おいしいかどうかはその人次第ですが、好きになると無性に食べたくなる料理です。

この料理には大変な歴史が隠れています。
実はこの料理、アフリカから連れてこられた奴隷たちが作り出したものなのです。
農場主が豚の良い肉を食べ、残った部分を奴隷たちの食料にと渡します。
耳や鼻、足、しっぽなどそのままでは硬くておいしくないものをどうしたらおいしく食べられるだろうか、しかも安く手に入るとすれば豆。そんな中で考え出されたのがこの料理です。