アマゾン・パンタナル  

赤道直下に広がる大密林の面積は、ブラジル全土の59%を占め、日本の約14倍もあります。
まだ文明が届かない奥深いジャングルでは、多くのインジオが暮らしています。
しかし、現代人が持ち込んだ病原体でその種族が全滅したり、彼ら特有の文化を捨て現代文明に染まることにより、彼らが未開のジャングルから見つけだし、伝承してきた貴重な薬草や治療法なども失われつつあります。
その中には、現代人がまだ見出していない現代病に対する特効薬ともいえる成分を含んだものもあるといわれます。

また、ブラジル中央部に広がるパンタナルは世界有数の大湿原です。
生息する動物の種類と数は世界で最も多いとされています。

ジャングルや湿原では、目もくらむような原色の蝶が舞い、こっけいなまでに特色ある鳥や爬虫類、哺乳類に出会うことができます。
中でも魚類は特徴的です。
アンデスの造山運動によりゆっくりと淡水化したアマゾンやパンタナルには、本来海に住むようなエイや世界最大の淡水魚ピラルク、あまりにも有名なピラニア、巨大なナマズ、日本の家庭でも飼育可能な熱帯魚のグッピーなどの極彩色の小魚たちが暮らしています。
ピラニア一つにしても、日本人の自分が持っていた概念を大きく変えさせられました。
百聞は一見にしかずとはよく言ったものです

  

大ナマズ                   1.5kgもあるピラニア



自分の内の野生が目覚める世界

  

今回の展示の様子