ゴム床版画  ゴムの床材を使った単色版画
 
国内では木版画をするのに簡単に手に入るベニヤ板ですがここインドネシアは合板の輸出国であるにもかかわらず、版画に適した板をついに見つけることが出来ませんでした。    
 以前は木版画のためにわざわざ日本に発注していたようですが、現地教材化を目指す私としては、そんな無駄だなことをせず、それと同じような効果が得られる素材を探すことにしました。    
 そこで思い出したのが、ジャカルタ芸術大学で見たゴム板でした。しかし探してみると案外ないもので、じゅうたん店や建築料店など歩き回りましたが見つからず、最後はローカルスタッフに見つけてもらいました。
  
買ってきたときの状態
巻いた状態なので40センチ×50センチで切りました。    
1メートルあたり20000ルピアでした。
彫りの様子です。    
木よりも抵抗感が少なく楽に彫ることが出来ました。    
子どもたちも、スイスイ彫れるのでよく集中しました。
授業の様子です。    
力がいらないのでけがもほとんどありません。
彫り跡を意識しながら作業を進めます。    
かなり細かい表現が可能です。    
これは子どもの作品です。
刷りの行程です。    
インクや紙は日本製を使いました。
 
作品集
     泉 花織  

「ぼーっと考え事をしているとき」  
 版画がこんなに難しいものだとは思わなかった。  
次は100倍うまくやりたい。

   佐伯 みずほ  

「ぼーっと考え事をしているときの安心した表情の自分」  
 選ぶ彫刻刀によって彫る感じが木の時と違ってあまり違いがないのが残念でした。  
思っていたより上手にできたのでよかったです。  

 

   黒石 祥子  

「友達と電話をしているときの嬉しい自分」  
 なかなか思うようにいかなかったけれど、気をつけて彫れたと思います。  
 

   松原 陽美  

「話をしながら笑っているときの自分」  
 6年生の時よりバランスがよくなったし、彫り跡をしっかり残せた。  
ほっぺの所など丸みが出るように気おつけました。

   酒井 宏和  

「読書をしている自分」  
 自分ではうまくいったと思うけど、まだまだ?

   新田 哲史  

「眠いときの目をこすっているときの自分」  
 影の付け方がとても難しかった。  
つけた後は立体的に見えてとてもうれしかった。  
 

   白井 淳  

「何かを考えている自分」  
 失敗したところもありましたが、バランスはまあまあだと思います。  
 

   二宮 里香  

「暇なときの私」  
 木版よりもゴムでやった方が彫りやすかった。  
あとから見てあんまり私だとはわからない。

   大島 由衣  

「PIKACHUの人形を抱いているとき」  
 顔の位置や腕の位置などがうまくできた。  
とにかく大きく描くようにした。  
ピカチュウは縦に自分は横に彫った。

   立川 奈央  

「考える自分」  
急いでやったから雑になったけど何とか彫り終わった。  
 

   篠原 芳彦  

「自分がグッドな時」  
ゴム床の版画は思ったより彫りやすかった。  
けれどめくってしまうと黒くなってしまう。

   白地 祐輝  

「腕を振り上げて叫んでいるときの自分」  
ほっぺたや服にしわを入れたら立体感が出た。  
力を入れたらずいぶんと穴があいてしまった。  
細かいところまで彫って顔を白くなるようにした。

 
先生の作品
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