トルコ 「見〜つけた、日本!」
広さは日本の国土の約2倍。人口は日本の約2分の1というトルコは、日本から約9,000q離れており、アジアの西の端に位置しています。(日本は東の端)そんなに遠く離れた国ですが、意外にも日本とつながっている点が多くあることに驚かされます。そんな視点でトルコを見てみましょう。
1 国 旗
トルコ人にとって日本はとても親しみがあり、好意的にとらえている国です。その気持ちは国旗の見方にも表れています。『トルコ人と日本人は、元々中央アジアに住む一つの民族でした。それが砂漠の進行とともに二手に別れて、一つは太陽を携えて東に、もう一つは月と星を携えて西に移動しました。それが国旗となったのです。』
2 言 葉
トルコ語は文法的に日本と同じ言葉の並び方であることは知られています。言葉そのものにも、日本と同じ意味があるものがいくつかあります。
iyi(イイ) → いい。よい。(「こりゃいい!」)
tepe(テペ) → てっぺん、頂上
moruk(モロク)→ もうろく、おいぼれ
トルコのお年寄りの方に向かって「もうろく」と言ってはいけませんよ。意味が通じますから。
3 生活スタイル
昔ながらの家へ行くとこんな共通点があります。
(1)靴を脱いで家に上がります。
(2)ちゃぶ台を出してきてご飯を食べます。
(3)押し入れから布団を出して、床にしいて寝ます。
しかし生活の西洋化が進み、この生活習慣は見られなくなってきました。
4 楽 器
日本に伝統的な楽器があるように、トルコにも多くの伝統的な楽器があります。それらの形状はどことなく日本の楽器を思い起こさせます。今回出展した「サズ」は三味線や琵琶に、「ダルブカ」は鼓に似ていると思いませんか。
5 狛犬(こまいぬ)
実は、トルコがルーツだったのです。ヒッタイト時代、街の入口に守り神としてまつられていたライオンが、シルクロードを経て日本に来たのです。 (川上 二郎)
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ちゃぶ台 昔のトルコでは、靴を脱いだり、ちゃぶ台を出してご飯を食べたり、押し入れから布団を出して寝たりと、日本の生活に似た生活スタイルをしているところがありました。銅板細工はトルコの伝統的な産業として発達しています。 |
水差し(レプリカ) ヒッタイト帝国の首都がトルコにありました。(B.C.2000ぐらい)その遺跡から出土した水差しです。このころ日本は縄文時代ですから、それと比べると技術の高さが伺えます。 |
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オケイ(サイコロ遊び) どんな片田舎に行っても見られるほど、庶民に親しまれているサイコロ遊びです。チャイハネ(喫茶店)でチャイ(お茶)を飲みながら、のんびりとオケイをする姿が、あちこちで見られます。 |
チューリップ チューリップの絵柄は、トルコの生活の中によく出てきます。元々は「ターバン」を意味する言葉で、花の形がターバンに似ていることからこの名前が付きました。また国名トルコ(トゥルク)の名前も、チューリップ(トゥルプ)に由来しているといわれています。オスマントルコ時代には、チューリップがシンボルマークでもありました。原産地もトルコではないかといわれています。 |
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サ ズ トルコの代表的な民族楽器です。人が集まれば誰かが演奏し、それに合わせてみんなが踊ります。日本の三味線のように3つの音の弦が張られています。 ダルブカ トルコの代表的な民族打楽器です。ベリーダンスという女性の踊りに欠かすことができない楽器です。たたく場所やたたき方によっていろいろな音が出ます。 |
ナザールボンジュ トルコのお守りです。悪霊を見つめ追い払う「目」を意味しています。大小様々なものがあり、家の外壁に掛けたり車に飾ったりと、いたるところで見ることができます。 |