2 研究内容
岐阜県教育センターにおける情報ネットワーク拠点整備事業とともに、公立学校へのインターネット環境整備によって、インターネットを利用した各種情報交流活動(教育機関と学校、また各学校間)環境が整備できた。
そこで、インターネットを効果的に活用した教育活動を推進するために、教育センターにおける学校への各種サポートや研究協力校独自の研究、そして教育センターと研究協力校との連携による研究を推進することとした。
(1)学校間(校種・地域等)の枠を越えた情報交換の在り方
ア 情報拠点としての教育センターの役割 イ 望ましいホームページの在り方 ウ ホームページにおける個人情報 エ ネットワークを生かした共同作業(共同研究)の在り方 オ ネットワークを生かした情報交流の在り方 |
[川島小学校] 「他地域とのふれあい」交流活動の進め方 [南ケ丘小学校] 地域の素材を教科指導に生かすネットワーク活用 [加納中学校] 一人一人の個性を生かす選択履修幅の拡大の在り方 [大垣西中学校] 環境ボランティアにおける情報交流の在り方 [大垣工業高校] 教科指導におけるインターネットの活用の在り方 [岐阜聾学校] 社会の変化に対応した情報教育の在り方 |
(4)10月 関係者のメーリングリストの作成
(5)11月 第1回インターネット利用実践研究」実践担当者会研修会
「学校におけるインターネット利用の現状について」
岐阜大学 村瀬康一郎 助教授
「インターネットを利用した学校間の情報交流の在り方」
岐阜大学 加藤 直樹 助教授
「SMILE掲示板」の利用の仕方
(6)12月 第2回インターネット利用実践研究」実践担当者会研修会
「学校間の情報交流の在り方」について
岐阜大学 加藤 直樹 助教授
「不登校対策におけるマルチメディアの活用」について
岐阜大学 村瀬康一郎 助教授
「SMILE掲示板」の運営について
(7)12月 「SMILE掲示板」の完成
(8) 2月 第3回「インターネット利用実践研究」実践担当者会研修会
会場:ふれあい会館
講演 文部省メディア教育開発センター所長 坂元 昂先生
演題 「新しいメディアを活用した今後の教育の在り方」
〜インターネットの教育への利用を含めて〜
講演 岐阜大学教育学部長 後藤忠彦先生
演題 「地域における、今後のメディア利用の課題」
〜通信ネットワークを用いた〜
(9)2月 ホームページ児童生徒作品コンテスト 表彰
(10)3月 第2回インターネット利用推進協力者会議
教育センターにおける成果と課題
各研究協力校における実践の成果と課題
今後の取り組みについて
○話題ごとに関連する意見や返事が集まってくるため、内容的に深まりのある意見を集めることができる。 |
○話題ごとに、書き込みの時間順に表示されるため、考え方の流れを容易に把握することができる。 |
○ホームページ形式で作成されているため、誰もが書き込み内容を閲覧することができる。また簡単な登録作業によって、だれもが書き込むすることができるようになる。 |
(3)ガイドライン(案)の作成
教育センターを中心にして、「ホームページのガイドライン(案)を作成中である。今までの「・・・してはいけません」という規制的なガイドラインから、「・・・するようにしましょう」という前向きなガイドラインの内容にしていきたい。
(4)メーリングリストによる関係機関との交流
本研究を推進するために、教育委員会と研究協力校の担当者のメーリングリストをSMILE内に作成した。これを利用することによって、担当者への事務連絡や各研究の進捗状況の報告、また研究推進に対する意見をスムーズに交流することができた。また、会合の開催回数を減らすことも可能となった。
(5)児童生徒ホームページコンテスト
最優秀賞 | 所長賞 | 優秀賞 | 奨励賞 | 応募総数 | |
小学校低学年(1.2.3年) | 1 | 1 | 3 | 12 | 17 |
小学校高学年(4.5.6年) | 2 | 5 | 12 | 44 | 63 |
中学校 | 1 | 2 | 3 | 6 | 12 |
高等学校 | 1 | 1 | 2 | 4 | |
特殊教育諸学校 | 1 | 1 | 2 | ||
総 数 | 5 | 9 | 20 | 64 | 98 |
(2)インターネット上にある学習情報の収集と提供の在り方
学習に活用できるURLの収集にとどまっている。これらの貴重な情報を整理分類し、授業時にスムーズに活用することが必要である。具体的には、各学年の年間指導計画に沿った分類が必要であろう。
(3)情報受発信のモラルの在り方
<ガイドライン>
ホームページ作成上のガイドライン(案)が作成できた段階である。今後、これらを県内に下ろすためには、県の上位機関と連携をとり、また専門家の意見を仰ぎ作成したガイドラインを固めていきたい。
<有害情報の排除>
ファイヤーウォールの設置がまもなく完了する予定である。今後、スマイルに接続した学校等は、有害情報がカットされ、児童生徒が安心してアクセスできる。しかし、民間プロバイダに接続した小中学校は、クライアント側でのカットを考えなければならない。