jissen14

7.実施した授業の概要(14)


第5・6学年 総合科学習指導案

1.単元名 「人々のくらしと交通」

2.単元について
 交通をテーマに坂内村と沖縄県名護市の様子を交流し、地域の実態に応じた交通の工夫、人々のねがいをつかむことをねらいたい。坂内村は山間部に位置し、現在の主要な交通機関は自動車のみである。公共交通機関は路線バスであるが、その本数は少なく路線も役場のある広瀬地区までである。沖縄県も島であるため、身近な交通機関は自動車であるが、その様子には相違点が多い。
 道路が整備されていなかったころの坂内の交通の様子、お年寄りの多い村の現状や児童生徒の通学の便などを考慮して村が運営している無料のバス、自動車による移動をスムーズかつ安全にするために建設されたいくつものトンネル、近隣の町村において重要な交通機関のひとつである電車の紹介など3名ずつ4グループに分かれてレポートした内容を発表する。沖縄の発表と合わせて自然条件に合った交通の工夫を比較、理解させたいと考える。そしてそこに住む人々のねがいや努力をつかませたい。

3.本時の目標
 ・地域の自然条件と人々のくらしに合わせて交通が工夫されていることがわかる。
 ・村内及び近隣町村の交通の様子を機器を活用して相手にわかりやすく伝えることができる。

4.本時の展開
jissen14-13.pdf

5.レポート内容
@昔の交通の様子
山村に「みなと屋」とは?由来をインタビュー滋賀県との行き来が多かった
A村内の交通
村営バスは重要な交通手段坂内村役場で運営している運転手さんの田中さん
B長いトンネル
ビデオでトンネル内を紹介5つのトンネルが続く現在工事中の八草トンネル
C揖斐と岐阜を結ぶ電車
名鉄本揖斐駅2両編成の小型電車市内は路面電車に

6.成果と課題
<成果>
・総合的な学習の試行として、「交通」をテーマに児童が様々な手段でレポートすることを計画し自分たちで取材に出かけるなどして楽しく取り組むことができた。
・2年半の経験を生かし、ビデオ、デジタルカメラ、カメラ、書画カメラ、パソコンなどの機器を児童が有効に利用して情報を発信することができた。
・遠く離れた沖縄の交通の様子と自分たちが調べたことを比較することで、改めてそれぞれの地域の特性や人々の願いをつかむことができた。
・長いトンネルや路面電車など、沖縄では見られないものを報告したときの相手の驚いた様子や先生からの評価によって、満足感を得られた児童が多かった。

<課題>
・わずか1時間の交流であったので、情報交換と感想程度で終わってしまったのが残念である。テーマをもって取り組むものについては、事前にお互いが相手から知りたい情報を送り合っておくなどして、さらに充実した内容の交流にしていきたい。また、交流の中から新たな課題を持つような工夫もしてみたい。
・新たな研究の方向として、総合的な学習におけるテレビ会議システム、インターネット、電子メールなどの活用方法を探っていきたい。

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