V 目標の改善 ↑このページの先頭へ |
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Q |
小学校社会科の目標はどのように改善されていますか。 |
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A |
小学校社会科においては、教育課程審議会の答申を踏まえて、次の視点を重視して、各学年の目標の改善を図っています。
○ |
児童が地域社会や我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を一層深めるとともに、世界の人々と共に生きていくことが大切であることを自覚できるようにすること。 |
○ |
社会的事象に関心をもち、公正に判断できるように、各学年の発達段階に応じて、観察、調査したり、各種の資料を活用したり、調べたことを表現したりするとともに、社会的事象の意味や働きなどを考える力を育てること。 |
これらを受けて、各学年においては、従来通り理解・態度・能力を統一的に育成することを目指して、各学年の目標をこれまでのように三つの側面から構成している。
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<参照>各学年の目標分析 |
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各学年の目標は、 |
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理解に関する目標 各学年の目標(1)(2)の前段 |
以下の記述の赤字 |
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態度に関する目標 各学年の目標(1)(2)の後段 |
以下の記述の青字 |
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能力に関する目標 各学年の目標(3) |
以下の記述の緑字 |
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で構成されている。 |
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各学年の目標を、理解に関する目標、態度に関する目標、能力に関する目標に分けて、分析的に読んでみましょう。 |
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3・4学年の目標 |
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(1) |
地域の産業や消費生活の様子、人々の健康な生活を守るための諸活動について理解できるようにし、地域社会の一員としての自覚をもつようにする。 |
(2) |
地域の地理的環境、人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし、地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。 |
(3) |
地域における社会的事象を観察、調査し、地図や各種の具体的資料を効果的に活用し、調べたことを表現するとともに、地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力を育てるようにする。 |
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5学年の目標 |
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(1) |
我が国の産業の様子、産業と国民生活との関連について理解できるようにし、我が国の産業の発展に関心を持つようにする。 |
(2) |
我が国の国土の様子について理解できるようにし、環境の保全の重要性について関心を深めるようにするとともに、国土に対する愛情を育てるようにする。
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(3) |
社会的事象を具体的に調査し、地図、統計などの各種の基礎的資料を効果的に活用し、調べたことを表現するとともに、社会的事象の意味について考える力を育てるようにする。 |
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6学年の目標 |
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(1) |
国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする。 |
(2) |
日常生活における政治の働きと我が国の政治の考え方及び我が国と関係の深い国の生活や国際社会における我が国の役割を理解できるようにし、平和を願う日本人として世界の国々の人々と共に生きていくことが大切であることを自覚できるようにする。 |
(3) |
社会的事象を具体的に調査し、地図や年表などの各種の基礎的資料を効果的に活用し、調べたことを表現するとともに、社会的事象の意味をより広い視野から考える力を育てるようにする。 |
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