指導計画の作成

指導計画の改善(新学習指導要領に即した指導計画)


■基本的な理念
@教育課程の基準の改善の趣旨
    ⇒ゆとりの中で自ら学び、自ら考えるなどの生きる力をはぐくむ
A生活科の教科目標・学年目標、指導内容の確実な定着

■生活科改善の方針
@基本的な改善の方針
 ・身近な人々や社会、自然と直接かかわる活動や体験の一層の重視
 ・活動や体験の中で生まれる知的な気付きの重視
 ・創意工夫を生かした教育活動、重点的・弾力的な指導

A改善の具体的な事項
 ・ゆとりをもった活動計画(2学年まとめた内容の提示)
   (時間的なゆとり、空間的なゆとり、心理的なゆとりにより「知的な気付きが生まれる」)
 ・地域や子どもの実態に応じた多様な活動や体験の重視
   (地域理解、子ども理解の徹底)
 ・多様な人々との触れ合いの重視
 ・合科的・関連的な指導の一層の推進

■新授業計画の視点

@子どもの思いや願いを生かす指導
  ・学習前の子どもの実態、これまでの子どものよさや可能性の記録から
A個に応じた支援
  ・子ども理解と活動における評価
  ・よさの記録と今後の手だて
B地域の環境の理解と活用<生活科マップ、生活科暦、人材マップの見直し>
  ・教師自身が地域とその中の子どもの姿を知る研修
  ・地域の素材の教材化(学習材化)
C教師間の協力、家庭・地域社会との協力

【子どもの視点からの作成のポイント】

○子どもの興味・関心や発想
○体験と表現
  体験の充実 → 豊かな感性、知的好奇心、知的な気付き、学習への意欲化
○活動の継続・発展
○子ども自身の工夫や協力
○子ども同士の交流
○自信と意欲・・・気付きを育て個性を発揮できるようにする
○生活を豊かにする契機
  自分の在り方や自分のよさなどに気付き、自分たちの生活を自立的で豊かなものにしていくようにする。


(1)指導計画作成の要点
@ゆとりのある指導計画
 ○具体的な活動や体験が十分にできる時間的なゆとり
 ○主体的な活動の広がりや深まりを可能にする空間的なゆとり
 ○学習の対象にじっくりとかかわることのできる心理的なゆとり
     上記3つのゆとりを大切にした指導計画の作成 ⇒ 「知的な気付き」が生まれる

A地域環境の理解
  全教職員で地域を再度新たな視点で観察・調査 → 生活科マップ、人材マップ、生活科暦の修正

   B児童理解の徹底
  的確な児童理解 → 指導計画への反映

C多様な活動や協力的な指導体制の工夫

D授業時数の適切な割り振り
  第1学年 102単位時間  第2学年 105単位時間
  ・内容の重点化・弾力化、単元の構成の工夫
  ・他教科等との関連を図り、指導の効果を高める
  ・弾力的な運用の工夫

(2)指導計画作成上の配慮事項
@地域の人々、社会及び自然を生かすとともに、それらを一体的に扱うように学習活動を工夫
  ・児童の側に立ち、児童にとって必然性のある発展と深まりがみられる学習活動の展開
A自分と地域の人々、社会及び自然とのかかわりが具体的に把握できるような校外での具体的な活動の積極的な推進(必要に応じて手紙や電話などを用い伝え合う活動についても工夫)
  ・対象に働きかけることによって、自分と地域とのかかわりを深め、広げていく双方向性のある学習活動の展開
B身近な幼児や高齢者、障害のある児童生徒など多様な人々と触れ合うことができるような具体的な体験や活動の工夫
  ・日常的にかかわることができる人との活動
  ・具体的な活動や体験をする中で触れ合うことができる工夫
C内容(7):2学年にわたって取り扱う。動物や植物へのかかわり方の深まりを考慮した活動の工夫
  ・活動の継続化による動物、植物のかかわり方の深まり
  ・成長、変化、生命、育て方などに気付き、親身になって世話
D生活上必要な習慣や技能の指導:人、社会、自然及び自分自身にかかわる学習活動の展開に即して行う指導
  ・具体的な活動や体験を行う中で、適切に指導。どのような場面でどのような指導が必要になるか指導計画への位置付け
E国語、音楽、図画工作など他教科等との関連を図り、指導の効果を高める工夫
  ○生活科の学習の成果を他教科等の学習に生かす。
  ○他教科等の学習成果を生活科の学習に生かす。
  ○教科の目標や内容の一部について、これを合科的に扱う事によって指導の効果を高める。
     ※各教科等の目標や内容を十分理解し、位置付けることが重要

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