新学習指導要領のポイント

新学習指導要領のポイント


□ 改善の基本方針
@ 身近な人や社会、自然と直接かかわる活動や体験の一層の重視
A 直接かかわる活動や体験の中で生まれる知的な気付きを大切にする指導
B 地域の環境や児童の実態に応じて創意工夫を生かした教育活動
    (重点的・弾力的な指導の一層の展開)

□ 改善の具体的事項
@ 内容の構成  第1学年・第2学年で合計12項目(⇒2学年まとめて8項目)

ア 学校と生活
イ 家庭と生活
ウ 地域と生活
エ 公共物と公共施設の利用
オ 季節の変化と生活
カ 自然や物を使った遊び
キ 動植物の飼育・栽培
ク 自分の成長

A 扱う対象や場の選択が可能(具体的な公共施設名の削除)
B 多様な人々と触れ合うことができる配慮
C 総合的な学習の時間との関連に配慮
    (他教科等との合科的・関連的指導の一層の推進)

【Q】
 移行期間も今年度で終了です。「重点的、弾力的な指導の一層の重視」を指導計画にどのように反映していけばよいのでしょうか。
【A】
 まず、自校の学校の教育目標、自校の地域や児童の実態と生活科で願う児童の姿を明確にして教職員の間で共通理解を図りましょう。その後、生活科の年間の単元配列を考えましょう。その際に、生活科の内容を2年間でどのように配列するか考えます。指導内容の(キ動植物の飼育・栽培)は、それぞれの学年で指導しなければなりませんが、その他の内容については自校の実態に即して考えていきます。第1学年、第2学年それぞれで指導をするのか、重点的にある学年で指導をするのか、指導の時期を考慮してまとめて計画を立てるか、分散して立てるかなど自校で工夫してみましょう。今年度4月に大まかに立てて1年間実施しながら修正していかれるとよいでしょう。年間指導計画の立案等留意事項は、別に掲載しますので、ご覧下さい。


生活科の目標

 具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養う。
目標(1) 自分と身近な人々や社会とのかかわり
 自分と身近な人々及び地域の様々な場所、公共物などとのかかわりに関心をもち、それらに愛着をもつことができるようにするとともに、集団や社会の一員として自分の役割や行動の仕方について考え、適切に行動できるようにする。
目標(2) 自分と身近な自然とのかかわり
 自分と身近な動物や植物などの自然とのかかわりに関心をもち、自然を大切にしたり、自分たちの遊びや生活を工夫したりすることができるようにする。
目標(3) 直接かかわる活動や体験と表現
 身近な人々、社会及び自然に関する活動の楽しさを味わうとともに、それらを通して気付いたことや楽しかったことなどを言葉、絵、動作、劇化などにより表現できるようにする。

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