「音楽活動の基礎的な能力と諸要素の関係」

A表現 (1) 表現の活動を通して,次の事項を指導する。(解説音楽編P43〜44)
キ 音色,リズム,旋律,和声を含む音と音とのかかわり合い,形式などの働きを感じ
 取って表現を工夫すること。
ク 速度や強弱の働きによる曲想の変化を感じ取って表現を工夫すること。
新学習指導要領の教科の目標に示されている「音楽活動の基礎的な能力を伸ばす」ため, 音楽の諸要素と曲想とのかかわりの学習がこれまで以上に充実することができるよう,諸要素を <構成要素><表現要素>に分けて指導事項が具体的に示されている。  これまでの音楽活動の基礎的な能力といえば,音楽の知識や演奏の技術ととらえられがちであり, 認知面や技能面の指導に重点を置く傾向にあった。これらの点については確かに大切なことである が,それ以上にそれぞれの音楽が固有にもっている味わいを感じ取り,表現できる力を身に付けさ せ,生涯にわたる音楽活動の基礎とすることができるような能力の育成に留意する必要がある。