学校名 恵那市立大井第二小学校

 所在地 岐阜県恵那市大井町1982番地の1

 電話  0573−26−0717 
 

 

1 本校の概要

 緑に包まれた静かな環境に近代的な校舎,広い校庭,近くには中山道と,環境はたいへん恵まれている。校区には,古くからの農村地区と新しい住宅地があり,住民の価値観は多様化している。しかし,PTAをはじめ校区の人々の学校教育への理解と協力は十分得られ,本校の教育を支える大きな力となっている。

 

2 本校の実践の概要

(1) 本校の実践の特色

10年以上にわたり,学校図書館教育を学校経営の中核に据え,その充実に力を注いでいる。魅力ある学校図書館を創り,読書活動の充実を図るために,余裕教室や校舎内のスペースを目的別の図書館として活用している。また,市の図書館とのオンライン化を活用したり,地域との連携を図ったりして本に親しむ活動に取り組んでいる。

  @ どんどん読書の取組

 毎週水曜日の始業前20分間の朝読書や休み時間,家庭で読んだ図書館の本について,心に残った場面の絵と読んだ感想を文にしてカードに書き,読書記録として個人用ファイルに綴じている。

 各学級の教室には,必ず「どんどん読書コーナー」を設置し,個人用ファイルを掲示している。      

  A 図書委員会の取組

 6月と11月を読書月間とし,4日間連続の全校朝読書や「お母さんの読み聞かせ」 を行う。教師全員が自分の推薦する本を給食や朝読書の時間に全校放送で読み聞かせている。また,本を読むことで完成し,順番に並べると紙芝居になる「全校貼り絵」など子供や教師のアイデアを生かし魅力ある催しを工夫している。

          

 (2) 家庭との連携,地域との連携

  @ 親子読書

 5月から2月までに10回実施している。第2土曜日を中心に親子が一緒に同じ本を読み,感想を書く。感想を綴じて1冊の本にして子供に返している。  

  A お母さんの読み聞かせ

  6月と11月の読書月間にPTA母親委員会の保護者が,体育館で,低・中・高学年別に3回の読み聞かせをする。紙芝居や実物を提示して話すなど,母親委員の工夫もあり,子供は楽しみにしている。

  B 市立図書館との連携

    オンライン化を活用して市立図書館の蔵書を検索し,300冊の本を借りて,第3図書館に収納している。本の選定や本の入れ替え作業等は,全て保護者で組織される「図書館ボランティア」によって行われている。    

 

3 成果と今後の課題

(1)       保護者による読み聞かせや「図書館ボランティア」による蔵書の整理,地域からの本の寄贈など,読書活動の充実に向けて地域をあげての協力体制が整備されてきた。

(2)       読書に親しみ,読書量の増えた子供が多くなっただけでなく,休み時間などで学校図書館を活用し,教科の学習に自主的に取り組む子供が増えた。 

(3)       読書活動の充実を図るために,読書指導と利用指導の年間計画を見直し,総合的な学習の時間等とのかかわりも検討する。