教科「看護」の目標

 看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、看護の本質と社会的な意義を理解させるとともに、国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度を育てる。
(1)看護に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させること。
 この教科は、看護に関する知識と技術を習得させることをねらいとしていることを示すとともに、高等学校の看護教育においては、基礎的・基本的な内容を重視することを明らかにしている。
 このことは、医学や看護学などの進展に伴う医療・看護技術の高度化に対応し、安全で確実な看護を提供するためには、高等学校において基礎的・基本的な知識・技術を確実に身に付けさせるとともに、それを基に生涯にわたって学び続けていく態度を育成することが重要であることを示している。
(2)看護の本質と社会的な意義を理解させること。
 看護教育においては、知識と技術の習得にとどまらず、精神面を充実し、看護の職業に従事する者として必要な意識の高揚を図ることにより、看護職者として常に自覚と責任を持って行動する態度を育成することが必要である。
(3)国民の健康の保持増進に寄与する能力と態度を育てること。
「国民の健康の保持増進に寄与する」ことは、保健・医療・看護の職業に従事する者に共通した役割である。ここでは、その役割を果たすことのできる、看護の職業に従事する者として必要な能力と態度を育てることとしている。