小学校 新学習指導要領 図画工作
 
1.改善の具体的事項
  児童が楽しく造形活動にかかわり,個性を生かした多様で創造的な活動をしていくために,その基礎となる感覚・感性や創造力,技能などの資質・能力を育てる観点に立って,次のような改善を図る。
(ア)学校や児童の実態等に応じて弾力的な指導が行われるようにするため,目標と内容を2学年まとめて示す。
  *内容の厳選というよりは,表現の発達的な特性や個性をもった表現という観点から2学年まとめて示しすことにした。
(イ)「表現」の領域については,多様で創造的な表現に促す観点から,現在低学年と中学年において指導することとしている,材料などをもとにして楽しく造形活動を行う内容を,高学年でも指導することとする。,また,絵に表すことや立体に表すこと,つくりたいものをつくることの内容を一層関連付けたり一体的に扱えるようにする。
(ウ)手などを十分に働かせ,材料や用具を選択し工夫してつくるなどして,造形感覚や工作などの創造的な技能,デザインの能力を高めるようにするため,工作に充てる授業時数を十分確保するようにする。
 
2.図画工作科の基礎・基本について


















 

@ 基礎・基本は,資質や能力の育成に価値ある内容として取り上げられるもの。
 ◎各教科の学習指導要領に示す目標や内容を指している。「子どもたちが自らつくりだす喜びを味わい,造形的な創造活動の基礎的な能力を養う」ために価値ある内容となるもの。
A 図画工作科の基礎・基本は,学習指導要領に示す目標及び内容を指し,個性を生かし,そ れらを身に付けるようにするもの。
 ◎子どもたちが自ら獲得し,それを創造的に生かしながら,人間らしく,自分らしく豊かに生きていくことができ資質や能力となるように身に付けること。このような過程や身に付いたものを見た場合,それは個性的なものである。
B A表現(1)「造形遊び」の内容は,基礎・基本の中でも重視する内容であり,基礎・基本は,子どもの成長や発達に応じて多様性や弾力性をもつ。
 ◎「造形遊び」の内容は,すべての学年において必要な基礎・基本であり,また,すべての表現や鑑賞の活動の過程に働く資質や能力の育成に価値ある内容。
C 基礎・基本を身に付ける学習指導の工夫は,子どもたちの資質や能力を高めることを目指すことである。
 ◎基礎・基本が多様性や弾力性,関係性をもつことに留意し,創造的な創造力や技能、造形感覚、鑑賞の能力などに幅をもたせることや子どもたちが資質や能力を発揮する姿を想定すること,行為を読みとること観点別学習状況の観点を検討することが必要。